考える足

パリでアレクサンダーテクニークを教えています。日々少しづつ学んでます。

動きのズレ

こんにちは。

 

うちに子供がバレエを習っているので、私自身はそれほどバレエに関して詳しくないのですがバレエ関係の情報が何となく多くなってしまいます。。。

外出禁止令が出て以来、娘のバレエのレッスンもずーっとお休みです。いまだにいつ頃再開できるかめども立っていない状態です。

お世話になっている先生の一人が週2回バーオソルのレッスンをZOOMでしてくれているのですが普段に比べると不安になるほど何にもしていない状況が続いています。

 

一部の先生方も私と同じような考えでバレエ自体はリモートでは教えないようです。生徒の傾向と先生の教え方の傾向にお互い十分に慣れていればやらないよりはましなのかもしれませんが、そこまでいつも見てもらっている先生でなければこんなはずじゃなかったというような自己流になってしまう可能性があるということだそうです。

 

なんでかな?ということを私流に説明すると。

すべての動作には主観と客観のズレがあるということです。

外から見えている動きと、実際に本人がしている動きにズレがあるといったほうが分かりやすいかな?

外から見えている動作は「そうなる」のであって「そうする」のではないということです。そこを間違えると「そうなる」から「そうして」しまいなんだか違うということになります。

 

バレエの「引き上げ」とか。。。

先生は元プロできちんとできていても無意識の動きを言語化して客観的に表現するときに誤ってしまうことはよくあることです。自分はできていても説明ができないって結構あるんです。

 

だからプロのバレリーナがやっていること、プロのバイオリニストの演奏とかいっぱい動画やインスタグラムとか、素晴らしいパフォーマンスは励みになるし、すごく参考にはなるけど、動きの主観、客観のズレを無視してそのまま真似するのはいろんな意味で危ないかも。。。

 

バレエに限らず、音楽を勉強している人も別にプロを目指してるわけじゃなくても、パフォーマンスを上げるため、怪我をしないため、動きの主観と客観のズレに関する理解があるともっと練習が充実して楽しくなるのではないかなと思ってみました。

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