考える足

パリでアレクサンダーテクニークを教えています。日々少しづつ学んでます。

リモートレッスンするかしないか?

こんにちは。

 

コロナウィルスの影響でここまるまる2か月以上仕事がなくなってしまいました!

 家にいる時間が増え、今までないほどゆっくりできるので好きな本を読みなおしたり、いつもよりじっくりと自分と向き合ってもう一度足の使い方など考え直してもっと地面をどのように踏めるのか、それが変わるとどうなるかなど色々試していました。あとはありがたいことに世界中のバレエ団がネットで公演の配信をしているので見まくってます!

 

外出禁止令が出て以来、いろいろな分野でリモートレッスンなど増えてきているようですが、ここずーっとアレクサンダーテクニークの先生方からリモートレッスンへの賛否いろいろ意見交換が毎日山ほどメールで届いてます。はっきり言ってすべてに目を通すことができないほどでしたが、少しづつ皆さんの意見を読みながら、再度アレクサンダーテクニークの目的や何ができるのか、改めてすごく考えさせられる機会になってます。

 

私自身もアレクサンダーテクニーク以外にヨガを教えているので、ネットを通してレッスンすればいいのにっていろんな人から言われました。でも今のところ、30分の無料レッスンをいつもの顔なじみの生徒さんに配信するのみにしています。

 

いろいろな考え方があると思いますが、私がリモートレッスンに躊躇してしまうのは、一方的な情報提供はできるけれど、生徒さんに変化が起こっているかどうか私のほうから画面を通して確認することが難しいのと、生徒さんにとって画面を見る作業と今自分がしていることへのつながりを保つことが難しいのではないかと。もうちょっと平たく広義に言うと心と身体のつながりがさらに遠くなりそうな気がするのです。それってヨガやアレクサンダーテクニークの反対方向への道かなと?

 

パソコン上の画面を見るってちょっとした刺激だと思うのは私だけでしょうか?単に目に良くないというだけではなく空間を共有していない画面の向こうで起こっていることに気を取られることでもあるので、今ここで自分の周りで起こっていることから離れやすくなってしまうと思うのです。実際の視界のパノラミックビジョンがなくなることって侮れないんです。

 

「一時的な気休め」ではなく本当の安らぎや安心感を日常生活にもとめるのなら心身バラバラではちょっと。。。とういかほぼ無理です。

 

学ぶことが非常に上手な人以外、遠回りになる可能性が高いんじゃないかなと思って今のところオンラインレッスンはやっていません。

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学びのプロセス

こんにちは。

 

外出禁止になって以来、ずっと家でいろいろ調べものしている時間が増えました。今はネットでいろいろな情報を収集できるので本当に便利ですね。でも似たような情報がたくさんあるし、いろんな情報の中から自分が本当に必要としている情報を見つけ出すのってちょっとした作業ですよね。

いろいろ検索しながら、私は本当に自分にとって必要で有意義な情報ってそんなに多くはないのではないかな?といつも自分に問いかけるようにしています。

そしてもらった情報を自分で考えて落とし込んでいく作業がとっても大切なのではないかなと。

その落とし込み作業が学びのプロセスかなと思います。

 

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アレクサンダーテクニークとは

アレクサンダーテクニークとは?

アレクサンダーテクニークとは、オーストラリア人、フレデリックマサイアスアレクサンダー(Frederick Matthias Alexander, 1869年 - 1955年)が発見した自分の使い方の再教育方法です。

 若い俳優であったアレクサンダー氏は、声が枯れる、出なくなるという不調に襲われ、医者に行くが、医者のアドバイス通りに「喉を休ませる」と一時的に良くなるものの舞台が始まってしばらくするとまた声が枯れて出なくなってしまいました。

 そこでアレクサンダー氏は、自分の声の出し方に問題があるのではないかと思い、自分が舞台に立って声を出すときにとき「何をしているのか」鏡を使って観察していきました。結果、自分が思ってもみなかった、声を出すときの癖(自分を邪魔する動き)に気づき少しづつ修正していこうとします。そしてその過程で、喉だけではなく、足から頭まで体全体のつながりに気づき、頭、首、背中、そして脊椎の動的かつ相対的な関係を発見していきます。(プライマリーコントロールprimary control

 しかし、同時にいざセリフを朗誦しようとすると元の自分の声の出し方に戻ってしまうこと、そしてさらに大きな声を出そうとすると癖が助長されてしまうことにも気が付きました。(force of habits 習慣の力)

 「自分」とは長くても短くても人それぞれの人生になかで学んできた自分の在り方であり、文化、歴史、生活習慣、各人の人生経験によって行動、反応するので、自分の「感覚」からの「正しさ」に頼って行動する限り、自分というリミットから抜け出せずにいるのです。(unreliable sensory appreciation 信用できない自己感覚)

 そこでアレクサンダー氏は本来の自由な自分を邪魔しようとする自分(動き、考え)を抑制(Inhibition)し、自分をより建設的な状態に持っていくための方向性(Direction)が必要であると考えました。

そして「自分」というのは各人の人生の経験による「考え方」「行動、反応の仕方」によるものであり、「こころ」と「からだ」の統一性を19世紀のイギリスで提唱したのです。

その結果、アレクサンダー氏は自身の声の問題を解決するだけでなく、人在り方、人の可能性への理解を深め、「自分の使い方の再教育」というかたちで彼の発見した方法を世界に広めていくことが社会の役に立つと考えました。

 現在アレクサンダーテクニークは世界各国で教えられ、医療の補完、芸術活動、スポーツ、その他に応用したアレクサンダー・テクニックのコースも各地で開催されています。

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 "People do not decide their futures, they decide their habits and their habits decide their futures." F.M.Alexander

 

 

 

アレクサンダーテクニークを学ぶとどうなるの?

アレクサンダーテクニークを学ぶとどうなるの?

 アレクサンダーテクニークはすべての人の役に立ちます。

私たちの心身は私たちの生活環境や教育、文化などによって良い意味でも悪い意味でも習慣づけられていきます。いろいろなことを学んできているにもかかわらず、自分自身の複雑さから本来の人としての可能性や素晴らしい能力が十分に発揮されずにいる状態に陥っていることが多いのです。

 

 アレクサンダーテクニークは

自分を知りたい、変えていきたい方

人前で緊張しやすい、あがり症の方など

人の前でパフォーマンスをする方、俳優、音楽家、ダンサーなど

介護や育児、教師など人を教育、援助する職業の方

芸術関係の仕事の方、もしくは学生の方で思ったように上達していかないと感じている方

肉体労働、ダンサー、アスリートなど身体表現、体をよく使う方

よく準備したはずなのに本番に弱い方

ストレスを抱えやすい方

長時間座っているお仕事、頭脳労働、パソコンを多く使うお仕事の方

慢性的な心身の不調、腰痛、肩こりに悩まれている方

などにおすすめします。

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はじめまして。

 

 こんにちは。

パリの郊外在住のHHです。

仕事はアレクサンダーテクニークを教えたり、ヨガを教えたりしてます、

もともと東洋医学や自然療法の勉強をオーストラリアでしていたのでちょっとした健康相談にのったりしています。

 

在宅でパソコンの前での作業はあまり得意でないので記事のアップはかなりゆっくりになるかと思いますが、日々のレッスンから学ぶことが多いのでちょっと書き留めておいたほうが良いかなと思い、思い切ってブログはじめてみました。普段のレッスンで伝えきれないことなどもありますので誰かのお役に立てれば嬉しいです。

 

 

ETAPP卒業APTA会員

https://www.techniquealexander.info/

CANM卒業AACMA会員

https://www.acma.org.au/

南京中医薬大学研修

sivanandayoga公認講師

Home - Sivananda Dhanwantari Ashram

https://www.knoffyoga.com/

 

 

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